【FF14】かけがえのない:ヨカフイ族 パッチ7.35友好部族クエスト考察2【エッセイ】

日常譚

※この記事には「黄金のレガシー」およびヨカフイ族の友好部族クエストのネタバレ、そして僕個人の考察が含まれます。

逃げる勇気と、生きている者の責任

早速復旧に取り掛かるも、危険を感じて逃げ出してしまう職人。

「説明を聞いて納得して始めたのに、責任もなく仕事を放りだしてしまうなんて無責任で勝手な奴だ」
昔の若く愚かな僕ならそんなことを考えていただろう。間違いなく。
でもこれは、現場の過酷さを考えれば「やると言ったからには死んでもやれ」と言っているようなものだ。どう考えても令和の世向きではないし、偏っていたな~wこの思考w

FF14ヨカフイ族話し合いを見守るロスガル

愚かなことは今も変わらないけれど、ちゃんと職人を見れば、聞けば、その人となりから本当は協力はしたいようだと感じる。それに実際に命に係わる思いをしたら協力どころではないよな。

今ならすこし分かるよ。

誰もあなたの人生の責任を取ってはくれない。
あなたの人生においてあなたの行動に責任が取れるのはあなただけだ。

だから僕は、誰に何を言われようと、どう思われようと、笑われても、失敗しても、バカだと言われても、罵られても、お金にならなくても、やりたいことは全部やった方が良いと思う。

無責任な責任感と途方もない使命感を履き違え振りかざした若き僕、いつかはそんな”どうでもいいこと”にがんじがらめにされて自分の心も壊すと知らずに走っていた。
大変な日々があったから、大抵の仕事はあのころに比べたら天国だなと思えるようになったことを考えれば、あの頃にも確かに感謝できる。
でも、貴重な若き時間を棒に振ってまで誰にでもできることを、骨を砕き心が裂けるまでやる必要が本当にあったんだろうか。

故人を想う事であっても、今生きている者が心を壊してしまっては意味がない。
だから僕はこの職人のなりふり構わず逃げ出せた勇気に、臆病さに尊敬ができる。

それでいい。大丈夫だよ。

互いの為に

ファーラファーも、ただ説明していただけで本当の意味を理解できていなかったと自省する。

FF14ファーラファー

なぜ復旧をするのか、復旧しないとどうなるのか、自分たちはどうしたいと思っていてどうするのかを話す。互いの人となりと事情を知って、お互いに納得した方が絶対に良い。
感情や時間を奪いたいのではないはずだし、怖くて足が竦(すく)んでも、ともに進みたいのなら”相互理解と合意形成”は必須だと僕は思う。

FF14ファーラファー回想

ファーラファーの口から、故人(ダートーゴー)との過去の記憶が語られる。
故人との過去の記憶は、輝かしいものばかりではないかもしれない。
でも、積み重ねるような、白と黒の映像で回想されるような取るに足らない日常こそ、ふとしたときに寄り添ってくれる記憶なんじゃないだろうか。

「こんなときあのひとなら何て言うかな」
「なんて声をかけてくれるだろう」
「いつもこんなことを言っていたな」
小さな所作が、何気ない仕草こそがあのひとだったんだ。

僕は最近よく、祖母を思い出す。

これが多分、「僕の心で生きてる」ってやつなんだろうなと思う。
でも女々しい僕は同時に、この気持ちは美しいけれど、心に薪がくべられるのと同時に、「独りで焚き火に当たっているのを実感させられるような侘しさ」を感じもする。

本クエストではダートーゴーとの記憶が背中を押してくれる。
そしてクエストが進み…

石材加工所復旧

FF14石材加工所復旧

心を灯して

無事に復旧を果たした直後、ファーラファーから問いかけられた。

FF14ファーラファーからの問い

「私の胸の中にいるダートーゴーも、少しは喜んでくれるでしょうか……?」

この一言で本クエストをともに進めているという事に気付く。
ファーラファーもまた、胸の中に故人を抱え、その焚き火に当たっていたのだ。

例えば焚火の温かさを知ってしまったことで、火が細くなったときに一層の寒さを感じることがあったとしても、”共に焚火に当たる人がいる”と思えることが残されたものの救いになるんじゃないだろうか。
そしてもし、ひとり残されて孤独を感じていたとしても、故人を哀しませたくない、自分の起こした行動で喜んで欲しい、そんな小さな願いであったり、「亡くなった人の喜ぶことをする」という行動は、故人だけでなく自身の心も温めるのではないだろうか。

心や行動が変わるほどの動機に成り得るのだから、僕は亡くなった人を慮(おもんぱか)るというのは、さよならの力のひとつなんじゃないだろうかと思う。

そしてそんな小さな願いや行動こそが、心の薪になり得て、心を温めるのかもしれない。

FF14友好部族クエスト信頼度アップ

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