極7.2ブラインド攻略 1 ~奪われた瞳~

フィクション

当記事の注意事項

当記事は私の体験談だったりモデルがいたりします。でもフィクションです。

内容に尾びれ背びれを付け、胸びれ腹びれ尻びれも付けて脚色と改変をし、空想と妄想を重ねており7.2コンテンツまでのネタバレを含んでおりオマージュ要素もあります。

投稿時点で攻略中なので、攻略できるのか私が諦めたり挫折してしまうか現時点ではわかりません。攻略したいと思っていますが、必ずの攻略を約束する記事ではありません。挫折したり、諦めてしまった場合には歯切れは悪くなりますが、その旨は記載しようとは思っています。

また、極7.2コンテンツの攻略に参考になることはたぶん書いてません。

前置きが長くなりすみません。ご理解頂いたうえで、それでも読みたいモノ好きな方だけお付き合いください。あてが外れた方はすみません。

パッチ7.2が実装されてから、僕はというとそれなりに穏やかな日常を送っていた。

極もレイドも行っていない。刺激的かと聞かれたら肯定はできないものの、それでも春のあたたかな日差しを浴びながら、少し冷たい風に吹かれるような心地いい気分だった。

のんびりと付かず離れずの距離で遊ぶ。昔のように何かと競うように焦って最新のコンテンツに飛びつくことなく過ごしていられたのは、やってみたかったブログを始めたおかげだと思う。

やりたいことにできることが追いつかない歯痒さはあったけれど、それも自分ののびしろなんだなと思うことができたし、何より自分の感性と思考に向き合う機会を得たことで、少しばかり自分がどういう人間か理解ができた気になれた。

新たにハウジングという楽しみも見つけた。

ハウジングに関しても、技術力やこだわり満載のものまでやり込もうという気にはならなかったけれど、妥協しながらでも自分のできる範囲のことで取り組めることに満足できていたし、自分ではできないハウジングを見るというのは、新しく実装された場所を楽しむような気持ちになれた。

そのハウジングがフレンドのものでも、ふらりと立ち寄ったハウスでも、SNSやPT募集で見かけたものでも、家具や配置、床、壁、照明とライティング、そこには確かな世界があって、そんな世界を勝手に夢想するのが僕は楽しかったし、拙いながらも自分なりに納得できる言葉を見つけながら表現するのは、少しばかり難しいパズルが解けるようだった。

週制限も気にしないで気が向けばルレやPvPを遊ぶ。

零式クルーザー級が賑わっているにも関わらず、飛びつくでもなく今までにない遊び方をする。視界がぼやけるような野暮ったさをどこかで感じながらも、同時にそんな状況でもFFを楽しめているという自分に驚きに近い発見もあった。

コンテンツ申請中に、なにをするでもなくFCの庭や屋根を落ちないようにぴょんぴょんと跳ねて周る。

クエストやFateを始めてしまうと、いいところでシャキったり時間内に突入できないのが嫌で、手持無沙汰を埋めるためにいつの間にか申請中は大体決まってこれをするようになった。

「こんにちは〜」

珍しくTellのコール音が鳴った。

うづきさんだ。

彼女はフレンドの1人で過去にいくつかのレイドをともに攻略した仲で、好きなものをゆっくりと楽しめる心を持っている。

「ちあ」

手を止めて返事をする。いつも通りではあるが、対面の挨拶にしてはすこしぶっきらぼうだったかななんて思う僕をよそに、気にも留めない様子で続いてTellが返ってきた。

「7.2極ブラインド攻略、人が集まればまたやろうかなと思うのですがいかがですか?」

穏やかな水面に広がる波紋のように、僕は静かに動揺していた。

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